「姿勢を正せば健康になる」は本当?|整体師が語る“誤解”と本当の改善法

不調の原因と対策

姿勢を整えれば不調は改善する?よくある誤解

「姿勢を整えれば、不調がよくなる」
──そんな言葉を聞いたことはありませんか?
確かに姿勢と体調は密接に関係していますが、それがすべての不調の原因であり、解決策でもあるというのは、少し偏った捉え方です。

なぜ「姿勢=すべての原因」と思ってしまうのか

  • 目に見えてわかりやすいから(ビフォーアフター写真など)

  • 「猫背=悪」という単純化された情報が多い

  • 姿勢の改善で一時的に楽になるケースも多いから

姿勢は「結果」であることもある

実は、姿勢の乱れは原因というより結果のこともあります。

  • 筋力の低下や疲労により支えられない

  • 呼吸が浅くなって胸郭が下がる

  • 精神的ストレスやトラウマが無意識に体に影響を与える

これらが根底にある場合、姿勢を“正す”ことだけでは根本改善につながらないのです。

姿勢の先にある「内側の状態」に目を向ける

姿勢だけでなく、「血流・神経の流れ・リンパの流れ・自律神経のバランス」など、体の中の状態を整えることが回復には欠かせません。

姿勢を整えても体が回復しない理由

  • 内臓疲労やホルモンの乱れがある

  • 脳が常に緊張モード(交感神経優位)になっている

  • 睡眠・食事・ストレスなど、生活習慣が乱れている

このような場合、姿勢だけに注目しても、一時的な変化で終わってしまいます。

整体の視点:自然治癒力が働ける体へ

整体では、単に姿勢を整えるのではなく、「回復できる状態」を整えることを大切にしています。

  • 筋膜・関節・呼吸の動きをゆるめる

  • 自律神経が安定しやすい状態へ導く

  • 血流・リンパの流れを促進することで、自然治癒力を高める

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姿勢は「整える」より「整ってくる」もの

本当に良い姿勢は“努力”で作るものではない

力で無理やり胸を張ったり、腰を反らせたりするのは逆効果です。
良い姿勢とは、体の内側が整った結果として自然と現れるもの

姿勢を変えようとする前に意識したいこと

  • 呼吸が浅くなっていないか

  • 緊張が続いていないか(心や脳の状態)

  • 体が“安心している”と感じられているか

まとめ|姿勢にとらわれず、体の内側に目を向けよう

姿勢を整えることは、確かに大切な要素の一つです。
ですが、それだけにとらわれてしまうと、本質的な不調の原因を見逃してしまうことがあります。

整体では、「体の内側から整えること」で結果として姿勢も整い、自然と不調も軽減していく、というプロセスを大切にしています。

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