姿勢を整えれば不調は改善する?よくある誤解
「姿勢を整えれば、不調がよくなる」
──そんな言葉を聞いたことはありませんか?
確かに姿勢と体調は密接に関係していますが、それがすべての不調の原因であり、解決策でもあるというのは、少し偏った捉え方です。
なぜ「姿勢=すべての原因」と思ってしまうのか
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目に見えてわかりやすいから(ビフォーアフター写真など)
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「猫背=悪」という単純化された情報が多い
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姿勢の改善で一時的に楽になるケースも多いから
姿勢は「結果」であることもある
実は、姿勢の乱れは原因というより結果のこともあります。
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筋力の低下や疲労により支えられない
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呼吸が浅くなって胸郭が下がる
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精神的ストレスやトラウマが無意識に体に影響を与える
これらが根底にある場合、姿勢を“正す”ことだけでは根本改善につながらないのです。
姿勢の先にある「内側の状態」に目を向ける
姿勢だけでなく、「血流・神経の流れ・リンパの流れ・自律神経のバランス」など、体の中の状態を整えることが回復には欠かせません。
姿勢を整えても体が回復しない理由
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内臓疲労やホルモンの乱れがある
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脳が常に緊張モード(交感神経優位)になっている
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睡眠・食事・ストレスなど、生活習慣が乱れている
このような場合、姿勢だけに注目しても、一時的な変化で終わってしまいます。
整体の視点:自然治癒力が働ける体へ
整体では、単に姿勢を整えるのではなく、「回復できる状態」を整えることを大切にしています。
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筋膜・関節・呼吸の動きをゆるめる
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自律神経が安定しやすい状態へ導く
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血流・リンパの流れを促進することで、自然治癒力を高める
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姿勢は「整える」より「整ってくる」もの
本当に良い姿勢は“努力”で作るものではない
力で無理やり胸を張ったり、腰を反らせたりするのは逆効果です。
良い姿勢とは、体の内側が整った結果として自然と現れるもの。
姿勢を変えようとする前に意識したいこと
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呼吸が浅くなっていないか
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緊張が続いていないか(心や脳の状態)
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体が“安心している”と感じられているか
まとめ|姿勢にとらわれず、体の内側に目を向けよう
姿勢を整えることは、確かに大切な要素の一つです。
ですが、それだけにとらわれてしまうと、本質的な不調の原因を見逃してしまうことがあります。
整体では、「体の内側から整えること」で結果として姿勢も整い、自然と不調も軽減していく、というプロセスを大切にしています。
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