はじめに|なぜSNSを見ると“疲れる”のか?
気がつけばスマホを手に取り、SNSをスクロール…。
「もうやめたい」と思っても、ついつい見続けてしまう。
それ自体が悪いわけではありませんが、“無意識の情報摂取”が心や体に影響を与えていることは、意外と知られていません。
整体の現場でも、「なんとなく疲れている」「眠れない」「頭が重い」と訴える方の中には、SNSの影響が深く関係しているケースが多く見られます。
SNSスクロールが心に与える影響とは?
情報過多で脳が休まらない
SNSは1分間に数百〜数千件の投稿が流れています。
その中には、
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他人の成功体験
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怒りや批判的な意見
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美しく加工された写真
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不安を煽るニュース
など、感情を強く揺さぶる情報が無数に含まれています。
それを無意識に浴び続けていると、脳は休む暇もなく処理を続ける状態に。
結果として、思考が散漫になり、焦りや不安が増し、心が疲弊していきます。
「比べてしまう自分」が生まれる
SNS上では、多くの人が「良い部分」や「成功」を見せます。
それを繰り返し目にしていると、自分との比較が無意識に起こります。
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「私って全然ダメかも…」
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「あの人はうまくいってるのに」
こうした自己否定が積もると、自信の喪失や落ち込みにつながります。
心が疲れていくのも当然です。
SNS疲れは体にも影響を与える
自律神経が乱れる
「なんとなくソワソワする」「呼吸が浅い」などの状態が続いていませんか?
これは、SNSを見続けて交感神経が優位になりすぎているサインです。
脳が常に「緊張・警戒モード」になっている状態で、リラックスできなくなっています。
整体では、中々寝れない人、首や肩、背中がガチガチに硬くなっている人のをよく見かけます。
姿勢が崩れる・呼吸が浅くなる
スマホを見る姿勢は、首が前に出て背中が丸まり、胸が閉じる形になります。
この姿勢は呼吸を浅くし、酸素の取り込みが減って、思考や気分にまで悪影響を及ぼします。
結果的に、
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頭が重い
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集中できない
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イライラしやすい
といった状態を引き起こします。
整体の視点から見た「SNSスクロール疲れ」
心の疲れは体にも現れる
整体では、体の緊張状態から心のストレスや疲れが見えてきます。
SNSに影響されている人の特徴として、
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顎が固くなっている
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目の奥が疲れている
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肩甲骨の動きが悪くなっている
などが挙げられます。
これらはすべて、頭で情報を処理し続けていることによる緊張の蓄積です。
体からアプローチすることで、心も整う
整体で体をゆるめ、呼吸を整え、血流やリンパの流れが良くなると、
自然と「思考が静かになる」「心が軽くなる」と感じる方が多いです。
これは、体の緊張がほぐれることで脳の過活動が落ち着き、自律神経も整うからです。
心と体を守るSNSとの付き合い方
「やめる」より「気づく」が第一歩
SNSを完全に断つのは現実的に難しいかもしれません。
でも、「今、自分はなぜSNSを見ているのか?」と気づくだけでも効果的です。
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暇だから?
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不安をまぎらわせたいから?
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他人をチェックしたいから?
この問いかけが、自分を客観的に見る第一歩になります。
情報より“感覚”に戻る時間をつくろう
情報ばかりに触れていると、自分の内側の感覚に鈍くなります。
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呼吸の深さは?
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今、体は緊張していないか?
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心は安心しているか?
これらを日常の中で少しでも意識できると、SNSに振り回されにくくなります。
まとめ|「心が整う体」をつくろう
SNS疲れを感じているなら、まず体の状態に目を向けてみることをおすすめします。
整体は、
「あなたの体が今、どんな緊張を抱えているのか」
「その背景に、どんな心のストレスがあるのか」
に気づくための有効な手段です。
心が乱れていると感じたら、まずは体を整えてみてください。
きっと、心にも静けさが戻ってきます。
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