「全てはすでに在る」―量子力学から見た”観測と意識の法則”

不調の原因と対策

全てはすでに在る ― 観測と意識の法則

私たちは日々、
「もっと成長しなきゃ」「まだ足りない」「これが手に入ったら幸せになれる」

と、何かを追い求めて生きています。

けれど――
その“足りない”という感覚こそが、
本来すでに“ある”ものを見えなくしているとしたらどうでしょうか。

観測が現実をつくる

量子力学では、
「観測されていないものは、波(可能性)として存在している。
 観測された瞬間に、粒(現実)として現れる。」と言われています。

*観測=意識  *波=周波数

つまり、意識する前は何にでもなりえる可能性であり、見る人の意識が関わることで現実が形になる

この「観測」という働きが、私たちの日常にも常に起きています。
「うまくいかない」と思えば、その可能性を観測し、
「ありがたい」と思えば、感謝の現実を観測する。

意識が変わると、見える世界が変わるのは、
単なる気分の問題ではなく、根本的な仕組みなのです。

“すべての可能性が存在しているけれど、まだ形になっていない”状態をゼロポイント(空の状態)と呼ばれます。

周波数が違えば、交わらない

Wi-Fiの2.4GHzと5GHzが同じ部屋にあっても干渉しないように、
人や出来事も異なる周波数帯で存在しています。

私たちが見える範囲(可視光線)は全電磁波のほんの一部。
目に見えない領域に、まだ観測されていない“可能性”が広がっています。

意識しているはずなのに現実にならない理由

願いと感情(波動)がズレている

頭では「うまくいきたい」と思っても、
心の奥(潜在意識)は「失敗するかも」「怖い」と感じている。

宇宙(波動の場)は、
「思考」ではなく「波動」=感情の周波数に反応します。

だから「願い=高い波」「不安=低い波」が打ち消し合い、
結果、波が確定しない(=現実が動かない)んです。

「まだ叶っていない」と思ってしまう

「叶えたい」「手に入れたい」と思うほど、
“今は持っていない”という波動を出しています。

波動の法則では、
**「持っていない意識」→「持っていない現実」**が引き寄せられます。

宇宙は**「ある」も「ない」も区別しない**ので、
「ない」という意識を現実に反映してしまいます。

行動が波に一致していない

思考で願っても、
行動(身体エネルギー)がその波に乗っていなければ、
現実化は遅れます。

たとえば、「健康になりたい」と言いながら不摂生を続けていると、
波が不一致になる。

波動は「意識 × 感情 × 行動」の三位一体で確定します。

ゼロポイント(空)に戻る4つの習慣

  1. 体(波の器)を整える:睡眠・食事・呼吸を整え、血流を巡らせ、太陽や自然に触れる。
  2. 感情を観察する:「この感情が出ているな」と眺めるだけで、エネルギーは中和されます。
  3. 静寂の時間を持つ:瞑想や深呼吸を通じて“ゼロの意識”に戻る。
  4. 心地よさを羅針盤にする:頑張るよりも「自然に笑顔でいられる方向」を選ぶ。

この4つの習慣により、
「~しなければ」ではなく、
勝手に「~したくなる」「~が流れ出す」という感覚。

ドラゴンボールでいうと、身勝手の極意。
ワンピースでいうと、ギア5ニカの状態と例えられます。

医療現場での不思議

感謝がもたらす変化

「感謝の感情が人の心身に良い影響を与える」ことを示す研究は数多く存在します。

例えば、乳がん患者を対象にした研究では、
**「感謝の傾向が強い人ほど心理的ストレスが低く、生活の質が高い」**ことが報告されています(Li et al., 2021)。
また、進行がん患者を対象にした研究では、
「感謝の体験が苦しみの中に意味を見出す助けとなっていた」ことも明らかになりました(Ho et al., 2022)。

感謝とは、「欠けているもの」ではなく「すでに在るもの」に意識を向ける行為。
それは心身の緊張を緩め、免疫・ホルモン・神経系など、
**身体の情報ネットワーク全体を整える“波の調律”**だと考えられています。

プラシーボ効果

”これをすれば症状が改善する”と思うから本当に症状が改善する──これはプラシーボ効果(偽薬効果)として知られています。

「これは効く」と信じた瞬間、
実際にエンドルフィンやセロトニンなどの神経伝達物質を分泌し、
体を治癒モードへと導きます。

つまり、「信じる意識」が現実を変化させるということ。

まとめ|「全てはすでに在る」

私たちは何かを得ようとするあまり、
“すでにある”豊かさを見失ってしまいます。

静寂の中にすべては在り、
空(ゼロ)こそが全てを生み出す根源。

「欠けていた自分」ではなく、
最初から完全だった“存在そのもの”に戻ります。

そう理解すると、
“満たされていないから求める”という動機が自然に消えます。

すべてはすでに在る。
欠けているものは、もともと何もなかった。

参考文献

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