意識できない体こそ整えるべき?|無意識のケアで変わる心と体のバランス

メンタルケアについて

「姿勢を正して、筋トレして、深呼吸をして…」
体にいいことを頑張っているのに、なぜか疲れが取れない。イライラしやすい。眠れない。そんな経験はありませんか?

実は私たちの体は、ほとんどが“無意識”で動いているという事実をご存知でしょうか。
意識できることを頑張るよりも、気づけていない“無意識の体”を整えることが、本当の意味での健康につながります。

体の9割は「無意識」で動いている

呼吸、内臓の働き、心拍、体温調節、体のバランス保持など、
ほぼ全てが無意識で制御されています。

立っている・座っているときの「姿勢」すらも、反射的に保たれている。
つまり、不調の多くは“頑張っていない時の自分”に現れているのです。

無意識が乱れるとどうなる?

自律神経のアンバランスが続く

緊張(交感神経優位)が無意識に固定されると、慢性的な疲労や不眠、イライラ、消化不良が起きやすくなります。
つまり、リラックスとしても、リラックスした状態がわからないという状況に

反重力方向に抗い続ける体

地球の重力に対して、私たちの体は「反重力方向」に自動的に伸びようとする力を持っています。しかし、緊張が強いと、この自然な伸びる力がブロックされ、「縮こまる」「力んで立つ」「疲れやすい」状態になります

意識的なケアだけでは限界がある理由

  • 「姿勢を正そう」とすると、かえって体に力みが生まれがち
  • 「深呼吸しよう」としても、呼吸のクセが邪魔をして浅いままになりやすい
  • 意識でコントロールしようとすると、逆に無意識の流れを邪魔してしまうことも

「受動的」であることの大切さ

「自分でなんとかしよう」という“能動性”が、
かえって体の防御反応を強めてしまうことがあります。

  • 体を「委ねる」「預ける」「ゆだねてみる」ことで、本来の自律調整が働きやすくなる
  • 「自分ではどうにもできない部分」を感じる体験は、深いリセットにつながる
  • 受動的であることは、無力ではなく“回復のスイッチ”

無意識を整えるためにできること

1. 「いま」に気づく(ただ観察する)

  • 体の一部をスキャンするように意識を向けてみる(例:いま、首の力は?呼吸の深さは?心に疲労度は?)

大事なポイント:‘‘無理に変えようとせず‘‘、ただ“知ってあげる”こと。認識することが1番目に必要なステップ。

2. 「ゆだねる」

  • 無理に変わろうとしない、がんばろうとしない
  • 床やイスに体を委ねる感覚を味わう
  • 重力に逆らわずに、「体が沈んでいく感じ」「勝手に支えられている感じ」を大切にする

3. 信頼できる手にゆだねる

  • 触れられることで、無意識の緊張が“気づき”に変わり、自然とゆるんでいく
  • 自分では触れられない部分、自覚できないバランスの偏りにアプローチしてもらうことで、回復のスイッチが入る

全体の流れの整理:①知る、認める→②頑張らない、ゆだねる→③自然と緩む

無意識が整うと、体も人生も整いだす

  • 呼吸が深まり、内臓が働きやすくなる
  • 緊張と力みがゆるむと、思考も柔らかくなり、心に余裕が生まれる
  • 「無意識の質」が変わると、「いつも通りの自分」が自然に健やかになっていく

まとめ

意識して頑張ることよりも、「無意識の自分」を整えることが、根本的なケアにつながります。
緊張し続ける体をゆるめ、重力と仲良くなり、受動的にゆだねることで、自律神経が整い、自然治癒力が目覚めていきます。

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