「今すぐ楽になりたい」という気持ちは当然
不調があるときや、つらい気分のときほど、
すぐに効くサプリはないか?
即効性のある整体は?
劇的に変わる運動や食事法は?
と、悩みを抱えていると、「今すぐどうにかしたい!」と思ってしまうものです。
ネットを開けば、「●●するだけで劇的変化!」「これさえ飲めば即解決!」といった情報が次々と飛び込んできます。
気づけば、私たちは「すぐ効く何か」を探す旅に出てしまっているのかもしれません。
でも、少し立ち止まって冷静になってみてください。
情報が多すぎる時代に「正しさ」は見えにくい
現代は、情報過多の時代。
SNSやYouTube、ブログで「これをすれば劇的変化!」という情報があふれています。
でも、それって本当に【あなたの体にとって必要なこと】でしょうか?
頭では「一発逆転はない」と分かっていても、焦っているときは冷静な判断ができません。
つい、無理をしてしまったり、刺激的な方法に飛びついてしまったり。
“今”の行動が、体と心にブレーキをかけているかも?
ここで、ちょっと自分に問いかけてみましょう。
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最近、暴飲暴食をしていませんか?
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甘いものやカフェイン、お酒を摂りすぎていませんか?
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夜ふかしやスマホの見すぎで睡眠が浅くなっていませんか?
「変わりたい!」という気持ちはあっても、
実際の行動は“変化を妨げること”ばかりしてしまっていること、よくあります。
でも逆に言えば、それを「しない」だけで変化は始まるのです。
「何かをする」より「やめること」の方が力を持つ理由
多くの人は「何かを足す」ことで改善しようとします。
でも、本当に変わるために必要なのは、“余計なことをしない”ことです。
たとえば──
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胃腸が疲れている時に断食をすると、体は自然と回復しはじめます。
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無理に姿勢を正そうとせず、余計な力を抜くだけで呼吸が深くなります。
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考えすぎるのをやめた瞬間、脳は静かになり、必要なヒントが浮かび上がってきます。
こういった“受動的なケア”こそ、体や自律神経、そして無意識の深い部分へと働きかけてくれます。
無意識・反重力・自律神経にアプローチする
人間の体は、重力に抗いながら自然と立ち上がるシステムを持っています。
これは「反重力方向の力」とも言われ、筋肉の力というよりも、骨や腔(くう)を活かした“無意識のバランス”に支えられています。
また、自律神経は「頑張ろう」と意識して働かせるものではなく、
リラックスし、余計なことをしない時に最も整いやすいのです。
体は、無意識のうちに自然治癒へと向かっていく力を持っている。
でもそれは、「即効性」や「劇的な変化」を求めているときほど、働きにくくなってしまうのです。
焦る気持ちは自然。でも、だからこそ…
「今すぐ何とかしたい」と思うとき、まずやってほしいのは、
立ち止まって、今やっていることを“見直す”こと。
足すより、引く。
頑張るより、やめてみる。
効かせるより、ゆだねてみる。
そんな視点を持つだけでも、体はゆるみ、自然治癒力が働きやすくなります。
まとめ “しないこと”が一番のケアになる
焦る時ほど、「何をすればいいか」ばかりに目が向いてしまいがちです。
でも、体や心の回復は、「やめること」「手放すこと」から始まることも多いのです。
ぜひ、今日という日を、
「何かをがんばる日」ではなく、「余計なことをやめる日」にしてみてください。
きっと、体と心が静かに整い始めるのを感じられるはずです。
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