「疲れる=体を動かした結果」ではなくなっている
「今日は特に何もしていないのに、なぜか疲れている」
「息が上がるほど動いたわけでもないのに、だるい・重い・やる気が出ない」
多くの人が、こんな感覚を日常的に抱えています。
一般的に「疲れる」というと、
・たくさん歩いた
・体を使った
・仕事で忙しかった
といった “分かりやすい消耗” をイメージしがちです。
しかし、世の中が便利になった今、
疲れ方そのものが変わってきています。
実は私たちは、
「疲れる行動をしていることに気づかないまま、疲れ続けている」
という状態に陥りやすくなっています。
何もしていないようで、
実はずっと何かを「処理」し続けている。
この事実に気づかない限り、
休んでも回復しない疲れは続いていきます。
なぜ「何もしていないのに疲れる」のか?

情報疲れ
現代の疲労の大きな特徴は、
筋肉よりも脳が疲れている という点です。
例えば、こんな行動に心当たりはないでしょうか。
・何気なくスマホを開き、SNSやニュースを眺める
・メッセージが来ていないか無意識に画面を見る
これらは一見、
「何もしていない」「休んでいる」「整理している」ように見えます。
しかし脳科学的には、
情報処理・判断・感情反応 が絶えず起きており、脳はフル稼働しています。
静かに見えて、実はかなりの消耗が起きています。
思考疲れ
考えること自体が悪いわけではありません。
ただし問題は、
・結論が出ない思考
・不安や比較がぐるぐる回る状態
・「ちゃんとしなきゃ」「こうあるべき」という内圧
こうした思考が続くと
ずっと戦闘態勢に近い状態にいるため、回復できません。
アウトプット無し + インプットが増え続けると、疲労が蓄積します。
「選択疲れ」
便利な世の中になって出来ることがかなり増えました。
その結果、選択肢が過剰に増えています。
無数にある選択肢から取捨選択する必要があり、”選択疲れ”が生じます。
スマホ・SNSは「満たされなさ」の応急処置
では、なぜ私たちは
疲れると分かっていても、ついスマホを触ってしまうのでしょうか。
その根底には、
「満たされていない感覚」 があります。
安心感・つながり・承認・刺激。
これらが不足すると、人は無意識にそれを補おうとします。
スマホやSNSを見ると、
・新しい情報
・誰かの反応
・一瞬の高揚感
によって、ドーパミンが分泌されます。
これは一時的な報酬・快感 に近いものです。
満たされない → ドーパミンで誤魔化す → すぐ切れる → また探す
このループが、疲労を蓄積させていきます。
この疲労の仕方がもたらすリスク

このタイプの疲労は、限界が分かりにくく、急に限界が来るのが特徴です。
・寝ても疲れが抜けない
・何かを始める気力が湧かない
・集中力が続かない
・小さな刺激でイライラする
・それでも「まだ大丈夫」と思ってしまう
結果として、
・中々寝れない
・抑うつ感、無気力
・身体症状(頭痛・胃腸不調・肩こり、腸内環境悪化)
・パニック発作 など
へとつながっていきます。
体から「異変を気づいて!今のうちになおして!」のサイン。
じゃあ、どうしたらいいのか? 「スマホをなるべくやめましょう」は、解決にならない
よくある対策として、
「スマホを見る時間を減らしましょう」
と言われます。
正論ではありますが、
それができないから困っている人がほとんどです。
問題は、
行動そのものではなく、行動が生まれる理由 にあります。
満たされない状態のまま「やめる」だけを頑張ると、
別の形で補おうとするだけです。
だから必要なのは、満たされながらも疲れないことを探すこと。
具体的に、”スマホを無意識に触ってしまうパターン”と”思考がとまらないパターン”を解説します。
スマホを長時間触ってしまう方
・今スマホに触ってやろうとしていることは、疲れを引き起こす原因になっていないか一度立ち止まる
→「返信を返さなくてはいけない」「仕事をするため」もっともらしい理由なこともありますが、本当にそれだけのために触っているかを確認してみましょう。
・TVを見る
→TVの方が、入ってくる情報量を抑えられるため疲労になりにくい。
・リラックスできる場所へ移動する
→自然に触れる、散歩する、サウナ・温泉に入る、趣味を探しに行く、人と話す
スマホを無理に触らないようにしても改善されにくいです。
スマホでなくても、満たされる感覚を少しずつでもいいのでつかんでみましょう。
それを脳が学習して、今は”スマホを触っていい時”・”触らない時”がしっかり区別できるようになります。
思考がとまらない方
・やらなければならないタスクを明確にして、今すぐに終わらせてしまう
→後回しにすればするほど、それについて考える回数が増えるため疲れる。
・感情や思考をアウトプットする
→人やノートに頭の中にあるものを出すことで整理されます。
ChatGPTを使用してアウトプットするのも手です。しかし、長時間スマホをいじることへ発展してしまう可能性があるので注意しましょう。
選択肢を減らす
色々な事ができるのは、メリットもありますが、”選択疲れ”が生じます。
自分自身の”やりたいこと”、”やりたくないこと”を明確して、何をするかを明確にしてみましょう。


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