健康のために筋トレを始めたのに、なぜか風邪をひきやすくなった。
お腹を壊しやすくなったり、体調が優れない。
筋トレのデメリットは中々見ません。
病院勤務の経験から思う筋トレと健康の繋がりを紹介します。
筋トレで体調を崩すメカニズム

一時的に免疫が下がる
筋トレは体にとって「ストレス反応」を起こします。
修復の過程で免疫細胞が筋肉に集中するため、体全体の免疫対応能力が低下し、
一時的にウイルスや菌への抵抗力が落ちやすくなります。
自律神経が乱れる
筋トレは交感神経(緊張・興奮状態)を強く刺激します。
もともと睡眠不足・慢性的ストレス・疲労がある人は、
さらに負荷がかかり、胃腸の不調(下痢・腹痛)や睡眠の質の低下につながります。
病院での経験と私自身の体験から気づいたこと

病院で見た「筋肥大がリスクになる人」
リハビリの現場で感じたのは、”大きすぎる筋肉”は維持も回復も難しいということ。
若くて元気な時は問題なくても、病気・怪我・加齢で筋肉が落ちたとき、
からだの変化の落差が大きいため、一気に体の感覚が鈍くなります。
その結果、回復が遅れるケースを何度も見ました。
長期的な健康を望むなら、筋肉を「ひたすら大きくすること」より
”体型を維持しつつ筋肉を「適度に動かすこと」”の方が大切です。
SNS等で急激な減量・ダイエット・過度な筋力増強が表示されやすいですが、
現実的に身体を大切にしたいのであれば、適正体重を維持することがベストです。
私の実体験:筋トレで久々に風邪をひいた
私自身、何年も風邪ひとつ引かなかったのですが、
ストイックに筋トレを開始して数週間後、突然風邪をひくようになりました。
最初は偶然かと思いましたが
- 筋トレを続ける → また風邪をひく
- 筋トレを止める → 風邪をひかなくなる
こんなことが数回続き、
「筋肉を増やすことと健康はイコールではない」と強く実感しました。
軽い負荷の全身運動に切り替えたことで、体調は安定し元通りになりました。
【厚生労働省】運動ガイドラインでは
実は、日本政府の身体活動・運動ガイドラインでも、「歩行などの身体活動を週あたり 23 MET・時以上」「筋トレを週 2〜3 日ほど」の軽~中強度レベルの運動を“健康維持の目安”としています。
(厚生労働省『身体活動・運動ガイド 2023』より)
ただしガイドでは「個人差を考慮し、無理のない強度・量から始めて」と注意書きもあり、“回復できる身体づくり”を前提にすることの重要性を示しています。
また、座りっぱなしを避け、適宜体を動かすことの重要性も示されている。
したがって、過度な筋肥大を目指す前に、
まずは体の巡り・睡眠・内臓の働き・自律神経のバランスを整えることが健康に繋がります。
筋トレが「合う人」「合わない人」の特徴と対処法

筋トレが「合いやすい人」
- 元々風邪や体調を崩しやすい(刺激で免疫が活性化しやすい)
- 睡眠の質が下がる、やる気がなくなる
- ストレス・不安・疲労が強い
- 自信があまりない
- 生活リズムが整っていて睡眠と食事が安定している
筋トレが「合わない/崩れやすい人」
- 元々免疫力が強め
- ストレスが少なく、回復力がしっかりある
- 睡眠と食事が不安定気味
→食べものをしっかり摂取し、軽い運動にとどめておくと健康に良し。
デスクワークの人へ
デスクワーク中心の人は、腹筋・背筋・足の筋肉が日常でほとんど使われていません。
そのため、腹筋(インナーマッスル)の強化や全身を動かす筋トレから始めると肩こりや腰痛などの予防が期待できます。
ひたすら鍛えるより「回復できる身体」をつくる
”筋肉がムキムキにある=健康”ではなく、
”全身の筋肉を適度に使う=健康”に言い換えられると病院や実体験から思います。
あくまで、筋トレは良い/悪いの判断ではなく、
運動ガイダンスにも記載されている通り、適度な運動を保つことがポイントです。
筋トレで体調崩すけど、これからも筋トレを継続したい方は、
食事と睡眠をしっかりとりながら、軽い筋トレに変更してみましょう。
巡り・睡眠・内臓・自律神経が整った上で筋肉を適度に使うと、自然と体が疲れにくくなります。



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