はじめに
健康寿命とは、「健康で自立した生活ができる期間」を指します。
ただ長生きするだけでなく、自分らしく生きるために欠かせない期間です。
今回は、元作業療法士で整体師の視点から、
健康寿命をのばすために重要な「気づき」の意味と、その具体的なヒントをご紹介します。
1. 「気づき」が健康の第一歩になる理由
多くの人が健康について意識を持つのは、体に不調が出た時です。
しかし、すでに不調が出ている状態では、改善に時間や努力が必要になることが多いです。
一方、日常の小さな「気づき」から生活習慣を見直せば、
未然に不調を防ぎ、健康寿命を延ばすことが可能です。
2. 身体の“サイン”に気づくこと
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なんとなく疲れやすい
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肩や腰に軽い違和感がある
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睡眠の質が落ちている
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イライラや集中力低下を感じる
これらは、体が何かを伝えようとしているサイン。
放置せずに「気づく」ことで、早めの対策が取れます。
3. 生活習慣や思考のクセに気づく
健康は、食事・運動・睡眠・メンタルケアの4本柱で支えられています。
しかし、知らず知らずのうちに偏った生活やストレスをため込んでいることも。
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スマホやテレビを見すぎていないか
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運動不足になっていないか
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睡眠時間は足りているか
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自分を責める思考パターンになっていないか
こうした点に気づくことで、改善策を立てやすくなります。
4. 病院勤務時代に感じた“気づきの遅れ”の現実
私は作業療法士として病院で多くの患者さんと接してきました。
そこで強く感じたのは、多くの方が体の異変に気づくのが遅いことです。
普段から自分の体の状態に意識を向けていないと、
肩こりや腰痛、疲労感といった軽い違和感を見過ごしてしまいがちです。
「自分はまだ大丈夫」と思い込むうちに、症状は徐々に慢性化し、気づいた頃には体はかなり疲弊しています。
5. 整体師として実感する、対処の誤りと悪循環
現在、整体師としてお客様の体をみる中でよくあるパターンは、
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少しの違和感が出ても放置
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気になると強い指圧やマッサージを求める
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一時的に気持ち良くなるが、すぐに元の状態に戻る
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症状が悪化し、慢性化する
この悪循環の背景には、体の根本的な血流や毛細血管の状態が改善されていないことがあります。
強く押すだけでは、筋肉は一時的にほぐれても、血管やリンパの循環は十分に整わず、自然治癒力が十分に働かないのです。
6. 予防医学の視点で考える“気づき”と“相談”
理想的なのは、違和感を感じたその時点で、
丁寧に体の状態を説明し、根本から整える方法を教えてくれる専門家に相談することです。
しかし現実には、良い整体や治療院を探すのは簡単ではありません。
「どこに行っても変わらなかった」「説明が曖昧で不安になった」という声も多いです。
だからこそ、自分自身が体の状態に気づき、疑問を持つことが第一歩。
「違和感は放置しない」
「疑問があれば必ず質問する」
この姿勢こそが、予防医学の基本であり、健康寿命を伸ばすカギです。
7. 気づきを活かすための具体的アクション
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毎朝の体調チェックを習慣化する
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1日5分のストレッチや深呼吸を取り入れる
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スマホ断ち時間を作る
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ポジティブな言葉を自分にかける
小さな習慣の積み重ねが、健康寿命をのばすカギです。
8. 小さな違和感から健康寿命を守る
体の声に早く気づき、適切に対応できれば、
慢性化や重症化を防げるだけでなく、毎日の生活の質もぐっと高まります。
気づきは、あなた自身の体を大切にする最初の一歩。
そして、体の声を聴きながら歩む人生は、より豊かで充実したものになるでしょう。
おわりに
健康寿命をのばすために必要なのは、完璧さではなく、**自分の体と心に対する“気づき”**です。
その気づきを大切にし、日々の生活に生かしていくことで、より充実した人生を歩めます。
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