私たちはこれまで、”自分を知ること”を中心に考えてきました。
自分の感情、価値観、過去の経験、得意なことや苦手なこと。
それらを理解することは、確かに自分らしく生きる第一歩になります。
でも、
自己理解だけでは、現実はうまく変わらない。
その理由は、私たちは“自分の内側”だけで生きているのではなく、
周囲の人・環境・言葉・情報・もの――
これらの外側の世界から常に影響を受けながら生きているから。
どんなに自分を理解しても、
不安を煽る環境にいれば、心は乱される要因となり、
心地よい環境にいれば、自然と本来の自分が現れ始める。
つまり、自分軸や自分らしさは「内側」だけで完結しない。
“内側”と“外側”の両方が整って初めて、確かな軸になる。
だからこそ、自分を理解するだけでなく、
自分が触れる環境・人・物との関わり方を見直すことも大切になることに気づき、その理論と実体験について紹介します。
自分らしさ・自分軸の構成要素(環境について)

私たちは環境から影響を受け、その影響に無意識に染まっていきます。
「あなたの周りの5人の平均があなた」
アメリカ起業家ジムローンさんの有名な言葉です。
人間である以上、周囲の人や環境の影響を完全に避けることはできません。
つまり、環境を整えることは、自分らしさ(自分軸)をつくる大切な土台になります。
自己理解(心の奥にある価値観・感情)+
それに沿った「選択」をとることが不可欠。
現実は「心の鏡」である理由

量子力学の視点
量子力学では、現実はただ起きているのではなく、 自分の“観測(意識の向け方)”によって、どの現実が形づくられるかが決まると考えられます。
例えば、提出期限を1日間違えてしまった時。
つまり、出来事そのものではなく、
どう“観測するか”で、体験する現実が変わっていくのです。
心理学の視点
心理学では「防衛機制」という心の働きがあります。 その一つに投影があります。
これは、
自分の心の奥にある思いや感情が、現実の出来事として“外側に映し出される”現象です。
例:
自分の中に「私はダメなところばかり」という無意識の思いがあると、
他人の中にも「ダメなところ」ばかりが目につきやすくなる。
量子力学と心理学の共通点
この2つの視点に共通しているのは、
現実は「ただの出来事」ではなく、
自分の内面を映し出す“スクリーン”のようなものだということ。
だからこそ、現実を否定したり、排除するのではなく、
そこにある意味に気づくことが、自分軸・自分らしさへの入り口になります。
関連記事:この世の見え方は、自分で“決める”ことができる|脳科学と周波数チューニングの仕組み
自分軸になる具体的ステップ
身に起こることの“意味”を受け取る
自分軸をつくるためには、自分の内側を知る必要があります。
けれど、心の奥の感情や価値観は、すぐには見えにくいもの。
そこで役に立つのは、
目の前で起こった出来事からヒントを受け取ること。
少しわかりやすいように例を2つ挙げてみます。
後輩に「もっとちゃんと休んだ方がいいよ」と言う人
忙しく働きすぎている後輩を見て、
「そんなにムリしないで、休むことも大事だよ」と伝える。
でもその言葉、
本当は自分に一番必要だったりする。
→自分もずっと休めていない。
無意識に、他人に言いながら自分に休んだ方がいいと許可を出そうとしている。
職場で意見を否定されたとき
会議で自分の意見を出したとき、
上司:「それは現実的じゃないと思う。もっと整理してから提案して。」
その言葉を聞いて、「ちゃんと伝わるように、もっと整理して話さなきゃ…」
でもその言葉はずっと自分が自分に言いたかったこと。
→自分の考えを大切にせず、曖昧なまま飲み込んでいた。
本当は、もっと向き合って形にしたかったのに。
無意識に、上司の言葉を借りて、
自分に「ちゃんと自分の考えを大事にして形にしようよ」と伝えていた。
“違和感”が、本音に気づく入口
「本当はこうしたいな」「本当は嫌だな”の”僅かな違和感」
ずっと無視してきたかも、、
この問いが、内なる声(本音)への入口になります。
本音は、最初はほんの小さな“違和感”として現れます。
しかし、その違和感は”お金がない・見た目がいまいち・自信がない・時間がない・実力がない”の思考で遮られる人もいると思います。
でも、本当にできないのでしょうか?
その違和感を無視し続けると、ずっと心の片隅に残り続けてしまうこともあります。
やりたいと思った時に、今すぐにやる。
行動は、遅くて後悔しますが、早いことに越したことはありません。
「なんか落ち着く・しっくりくる」は、自分軸のサイン。
自分軸は、“選択”からつくられる
人は、1日に約3万5000回の選択をしていると言われています。
(ケンブリッジ大学の研究より)
他人軸とは、自分の価値観や感情を無視して、何でも受け入れてしまうこと。
一見いい人に見られますが、
合わないものも選び続けることで、3万5000回の選択を自分に合わないものも受け入れるため、疲れやストレスが蓄積します。
その結果、積もり爆発する要因にもなります。
一方で、自分軸とは…
自分の価値観に沿って、何を取り入れ・何を手放すかを選ぶ力。
そのヒントになるのは、以下のようなものです。
- ずっと大切にしてきたこと
- 手放そうとしても、なぜか戻ってくるもの
- やっていると安心すること、自然に続けられること
- 理屈ではなく「なんか違う」「なんか落ち着く」という感覚
これらはすべて、自分の価値観が反応した瞬間です。
自分軸で生きるということ
自分軸で生きるとは、
全部他人に合わせることでも、わがままで自己中心的なことでもありません。
「自分の価値観に沿って取捨選択し、その選択によって出会った人・物・出来事を丁寧に大切に扱うこと。」
身に起こったことから自分を理解し、そして自分の価値観にそって選択していく。
この積み重ねが、自分らしく生きるための軸となります。
それは「自分の人生を、大切に扱っている」から。


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