脳科学から”直感”を解説|後悔・チャンス・脳の仕組み

不調の原因と対策

「あの時、話に乗っていれば、、、」
「あの時のチャンスを逃した、、、」
「あの時、最初に感じた違和感を信じていれば、、、」

結果が見えてから気づくのではなく、
当時すでに、どこかで分かっていた感覚。

「理由は説明できないけど、こっちな気がする」
「なんとなく、これじゃない気がする」

それでも、

  • 失敗したらどうしよう
  • 間違えたら恥ずかしい
  • 周りにどう思われるだろう
  • これに意味はあるのだろうか

そう考えた瞬間、
最初の感覚はかき消され、
なぜか後から考えると後悔するような選択をしてしまう

学生の頃のテストでも、同じことがあった。

最初に「これだ」と思って選んだ答え。
途中で不安になり、別の選択肢に変えた答え。

結果を見ると、
最初に選んだ答えが正解だった。

また、
必死に考えて追いかけていたものを諦めた途端、
なぜか望んでいたことが舞い込んできた経験もある。

これらに共通しているのが「直感」という働き

直感とは何か

直感というと、

  • 特別な才能
  • スピリチュアルなもの
  • 勘が鋭い人の能力

そんなイメージを持たれがちだが、
実際はもっと現実的なものです。

直感とは、

言葉になる前に行われている ”無意識の情報処理の結果”

一瞬で「これだ」「違う」と感じる感覚は、

過去の経験、環境、身体感覚、空気感など、
膨大な情報をまとめたうえで出てきた「答え」。

ただしその答えは、
論理的な説明ができないことが多い。

だからこそ、
直感を感じながらも、意識的な思考によって否定されやすい。

情報処理

人の脳には、大きく分けて
無意識の情報処理意識的な情報処理があります。

  • 意識的な処理:1秒あたり 8~40bit
  • 無意識の処理:1秒あたり 1100万bit以上

意識が扱える情報量は、驚くほど少ない。

つまり、意識で「考えていること」は、
実際に脳が処理している情報のごく一部にすぎない。

無意識は、

  • 過去の経験
  • 身体の微細な反応
  • 環境の変化
  • 相手の表情や声のトーン

といった、
言語化できない情報を同時に処理している。

直感とは、
この膨大な無意識の処理結果が、一瞬の感覚として浮かび上がったもの

後から考え直すときは、
情報量が激減した状態で、「それっぽい理由」を探しているに過ぎない。

直感に素直に従うメリット

自己欺瞞が起きにくい

自己欺瞞(じこぎまん):自分で自分の心をだまし、真実や自分の本心・良心に反する行動を都合よく正当化してしまう状態。

 

直感を無視すると、人は後から

「これは将来のため、今は我慢の時期」「もっとお金があれば」「もっと能力があれば」「もっと見た目が良ければ」 など

と、理由を後付けしがちになる。

直感に従うと、
自分をごまかす必要が減る

納得感があるため、後悔が残りにくい

選択する回数が減る

考えすぎる人ほど、

  • 決めては悩み
  • 決め直し
  • また悩む

というループに入りやすい。

直感を使うと、

  • 決断が早い
  • 迷い直しが少ない
  • エネルギー消費が少ない

無駄な思考をせず処理効率が上がっている状態

精神的に安定しやすくなる

選択に納得感があると、

  • 他人と比べにくくなる
  • 結果に一喜一憂しにくい
  • 軸がブレにくい

直感は、
「自分の内側基準」を取り戻す働きがある

直感に従うデメリット

直感は非常に合理的な判断材料ですが、
どんな状況でも常に正しく働くわけではありません。

まず、
経験が少ない分野では注意が必要です。
直感は過去の経験や身体感覚、無意識に蓄積された情報を材料にしているため、
そもそもの材料が少ない場合、精度が下がることがあります。

また、次のような状態では、
直感に見せかけた「感情反応」が出やすくなります

  • 疲れているとき
  • 強い不安や恐怖があるとき
  • 焦っているとき

この状態では、
本来の直感ではなく、「承認を得たい気持ち」が判断を上書きします

例えば、本当は気が進まないのに、

「これをやれば評価されそう」「断ったら嫌われそう」

という理由で選択してしまうケース。

その瞬間は
「よし、これだ」と納得した気になりますが、
後から疲れや違和感が残り、続けるほど苦しくなります。

これは直感ではなく、
不安や承認欲求による感情反応です。

直感に従ううえでのデメリットの本質は、
直感そのものではなく、
感情反応を直感だと誤認してしまうことにあります。

だからこそ、
直感を使うためには、
安心・休息・余白といった「土台」が欠かせません。

直感を活かすには

直感が最も働きやすいのは、

  • 力を抜いたとき
  • コントロールを手放したとき
  • 正解探しをやめたとき

いわゆる「諦めたとき」「リラックス状態のとき」

この状態のとき、脳は過剰な思考や緊張が落ち着き、
リラックスしたα(アルファ)波、
あるいはひらめきや直感が出やすいθ(シータ)波が優位になります。

必死に考えているときや、
「間違えたら終わりだ」「正解を出さなければ」と力が入っているときは、
脳は緊張や不安に関わるβ(ベータ)波が強くなり、
無意識の情報はかき消されてしまいます

散歩中、シャワー中、寝る前など、
思考のノイズが下がった瞬間に
ふと答えが浮かぶのも、この脳の状態が切り替わるからです。

まとめ|直感は「ズレ」を教えてくれる

  • 今の自分には重い
  • どこか無理がある
  • このまま進むと歪む

普段からこのズレに早く気づくほど、修正コストは小さく済みます。

直感は、

仕事には、生産性を。
生活には、楽しみを。
人間関係には、安心を得られるきっかけになります。

コメント