幼少期から続く「合わせすぎ」の生きづらさ
私は小さい頃から、親に厳しく育てられました。
箸の持ち方や挨拶、常識的なことを徹底的に教えられ、箸の持ち方が違ったり、ご馳走様を言わなかった日は体罰を受け、トイレに引きこもることもありました。
周囲の目線や常識にいつも怯え、自由に振る舞うことができませんでした。
小学校2年生までは友達と遊んでいましたが、友達が別のクラスに移ってからは、ほとんど人と話さなくなりました。
小学校3年生から高校卒業までの10年間、無口で誰ともほとんどコミュニケーションを取らずに過ごしました。
その間、体操袋や湿った雑巾で殴られたり、部活動(バレーボール、吹奏楽)では毎日罵声を浴びせられたり、怒られたりと辛い日々が続きました。
自分の感情を押し殺し、「他人=自分に危害を加えてくる存在だ」と常に怯えている状態でした。
社会に出ても続く「わからなさ」と孤立感
専門学校の実習では、「気が利かない」「ぼーっとするな」「なぜこんなこともできない」「ちゃんとしろ」と怒られ、自分を責めては傷ついていました。
社会人になっても人間関係はうまくいかず、会社の人やお客様からも同じような言葉を受けました。帰り道に泣いたことも何度もあります。
解決したい!と思い、社内の人に聞いてみますが「なんか鼻につく」と言われ、何が悪いのか自分でも分からず、さらに自分を責めるばかりでした。
様々な仕事をしてみて起きた出来事
社会人になり21歳くらいの時、起業という言葉を知り、起業説明会みたいなものに行ってきました。その帰りに、説明会を開いていた方から、起業や副業をしている方達の飲み会に誘っていただきました。せどりを教えている人に出会い、よくわからないけど、せどりを副業として始めました。
人と直接かかわらない仕事のため、自分のペースで仕事ができ、会社員の給料を超えるほど稼ぐことができました。会社員2年目で退社し、起業しました。
うまくいっていた矢先、起業5年目で複数のこと(せどり、Webデザイナー、コンサル、投資トレード、整体、ブログ)に手を出してしまい、無自覚で頭がパンクしていることに気づかず、3年間利益ゼロの状態が続く苦しい時期も経験しました。
今までは旅行に気軽に行ったり、何でも経験・投資だと思い、あまり気にせず物や経験に買っていました。しかし、今まで通り毎日仕事をしているなのになぜか収益が立たない。。。毎月の支払いに追われ、ただただお金が0に近づく恐怖で血の気がひく感覚にもなりました。
しんどい。。「だれか助けて!」と思っていましたが、こんなこと恥ずかしくて誰にも相談できない、、、
その時の私の状態は、100均で日用品を買うときですら、お金を使う恐怖で手が震えていました。ほんとにしんどかった。。。
論語と算盤に学んだ「長所を活かし短所から離れる」大切さ
生活がやばいと思い、派遣に行ったところ、
「人の言うことがうまく理解できない」「気が利かない」「注意散漫」
を指摘されました。会社員の時を思い出し、自分を責めるようなことを考えていました。
その頃27歳の時、両学長という方のYoutubeを再度見てました。渋沢栄一の『論語と算盤』をおすすめされていたので堅苦しい本のようなイメージで最初は読む気はなかったのですが、読み終わった後は深く感銘を受けたのを覚えています。
「”自分の長所を活かせる環境”、”短所を避けられる環境”にいること」
という考えは、自分の特性と生きづらさの理由を理解する大きなヒントとなりました。
👉ポイントは、長所だけを見る・短所だけを見るのではなく、
両方を考察して長所を活かし短所を避けるということ。
ADHD、HSP、アスペルガー気質が自分にあることにも気づき、
✓なぜ社会でうまくいかなかったのか
✓なぜ物販では成果が出たのか
✓なぜ複数のことに手を出すとうまくいかなくなったのか
が見えてきました。
興味ある方は読んでみてください。
![]() |
【中古】まんが超訳『論語と算盤』 /光文社/渋沢栄一(単行本(ソフトカバー)) 価格:607円 |
アレクサンダー・テクニークとの出会いと「しない」ことの大切さ
さらに、からだについての書籍を読んでいたのですが、たまたま読んだアレクサンダー・テクニークの本から、
「うまくいかないのは、”している”ことに原因がある」
「その原因である”している”ことを”しない”ことが大切」
という考え方を学びました。
例えば、
・複数で同時並行して仕事をするのをやめてみる
・気が合わない人と無理に関わらない
・注意散漫になる環境や人がたくさんいるところは避ける など
これに気がついたとき、気持ちも体も楽になり、自然体でいられるようになりました。
興味ある方は読んでみてください。
![]() |
アレクサンダーテクニーク F.M.アレクサンダーによる著書4作の要約 [ ロン・ブラウン ] 価格:3300円 |
まとめ
この記事は私自身の生い立ちから経験や失敗から学んだこと、失敗から抜け出したことを書きました。
社会では「もっと頑張れ」「ちゃんとしろ」と言われ続けることもありますが、HSPやADHD、アスペルガー気質のある人にとって、無理に頑張ることが逆効果になることも多いです。起業しても、短所の部分を知らず知らずにしているとうまくいかなくなってしまいます。
SNSを見てはうまくいっているような人達がうつっており、なんで自分はうまくいかないんだろうと思うこともあると思います。
もしあなたが人間関係や仕事、お金に困っているなら、一度立ち止まって現状から抜け出せるような一歩になれば幸いです。
おすすめ関連記事
▶︎ 「頑張らないといけない」は思い込み?|生きづらさを手放すヒント
コメント