AIの限界と、体のリアル──“正解”はあなたの中にある
AIは便利です。
たとえば、ChatGPTに「腰が痛い原因は?」と聞けば、姿勢や筋力、ストレス、内臓疲労など、さまざまな“可能性”を提示してくれます。
でも、ここに落とし穴があります。
AIは“ありえる原因”を出してくれますが、実際にその人にとっての原因かどうかまではわからないのです。
なぜなら、AIは「その人の過去の検索履歴」や「一般的なパターン」から答えを導いているだけで、リアルな状況(体の感覚、心の状態、生活の背景など)を把握していないからです。
本人すら気づけない体の情報は、AIには届かない
たとえば、
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寝るときに口呼吸か鼻呼吸か?
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朝起きても疲れが取れないのはなぜか?
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寝る前にスマホを見すぎて脳が休まっていないのか?
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ストレスで交感神経が高ぶっているのか?
こうしたことは、本人が自覚していなければ質問すらできません。
つまり、AIは質問されない限り答えることができず、「気づいていないこと」には対応できないのです。
医学やAIの“正解”が、あなたにとっての正解とは限らない
医学的には「ケガをしたら冷やす」が基本です。
でも実際には、「痛みの緩和」には効果があっても、「回復」という目線で見ると、冷やすことで血流が悪くなり、治りが遅くなる可能性もあります。
つまり、“正解のように見える情報”も、状況や目的によっては不正解になることがあるのです。
AIはツール。主役はあなたの体
AIはたくさんの情報を整理し、可能性を教えてくれます。
でもその中から「今の自分に合うもの」を選べるのは、実際の体の声を感じられる“あなた自身”だけです。
健康のヒントは「ネットの中」ではなく、
・呼吸の浅さ
・寝起きの感覚
・ストレスへの反応
など、日々の体の変化にこそ隠れていることが多いのです。
まとめ:情報はあくまでヒント。正解は“自分の感覚”の中にある
AIは確かに便利で、私もよく活用しています。
でも、健康の本質は「自分の体に気づくこと」から始まると感じています。
正しい情報に頼るのではなく、体のサインに気づく力を取り戻すこと。
そのサポートができればと思い、私は整体を通して体のリアルを伝え続けています。
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