スマホ依存が子どもを壊す?整体師として伝えたいこと
こんにちは。整体師として日々、人の身体と心に寄り添う仕事をしています。
今回は、書籍『スマホ依存の親が子どもを壊す』(川嶋朗・著)を読み、胸に迫った内容と、整体師としての視点を交えてお伝えしたいと思います。
私自身、現代の情報社会の中で「スマホを見過ぎてしまう」「無意識に手に取ってしまう」そんな瞬間が日常にあります。
けれど、この本を通して、自分の行動が“無意識に与えている影響”の大きさに気づかされました。
書籍の要点まとめ
この本では、次のようなことが語られています:
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親がスマホに意識を向けすぎることで、子どもは「無視された」と感じる
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子どもは親の“まなざし”で自分の存在価値を感じ、安心します
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それが不足すると、発達の段階で不安定さ・自己否定感・過剰適応が起きやすくなる
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情報社会の過剰刺激が、自律神経の乱れや不調(睡眠障害・ストレス過敏)を引き起こす
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子どもがスマホに逃げるようになるのは、大人の真似であることが多い
つまり、**子どもが安心するために必要なのは、「見守られている感覚」「ちゃんとつながっている感覚」**なのです。
整体師として感じる「身体のつながり」と「心のつながり」
整体をしていると、身体のこわばりや呼吸の浅さ、慢性的な疲労感に悩んでいる方が多くいます。
その原因のひとつとして、「安心できる環境が不足している」ことを感じることがあります。
特に、**視線が合わない、会話に集中してもらえない、誰かと“ちゃんとつながれていない”**という体験は、
大人にも子どもにも、ストレスや緊張を残します。
身体は、心とつながっています。
愛着や安心感は、神経系を整え、免疫を高め、健康を支えてくれます。
私たち大人の“気づき”が、子どもたちの未来の健康と幸せをつくります。
これは「子ども」だけでなく、 「大人」である私たちにも当てはまる話
ここまで「スマホ依存が子どもに与える影響」についてお話してきましたが、この本を読みながら私はこうも思いました。
「これは子どもに限ったことではない。今、スマホに支配されている大人たちもまた、同じ問題を抱えているのではないか」
実際、私たち大人も、情報に常に晒されている状態にいます。LINE、SNS、YouTube、ニュース、ゲーム…。ちょっとした“すき間”を埋めるようにスマホを触る習慣は、いつの間にか「自分と向き合う時間」や「静けさ」と引き換えになってしまっています。
それによって、呼吸が浅くなり、思考が散漫になり、交感神経が優位に…。心も体も「常に緊張モード」のまま日常を過ごしていれば、疲れやすさやイライラ、不眠、肩こり、体調不良となって現れるのは当然の結果です。
つまり、スマホ依存が与える影響は、大人にも同じようにある。
むしろ、大人である私たちが「整った心身」で生きることができていなければ、子どもに与える影響はなおさら大きくなってしまいます。
今こそ「本当の豊かさ」に目を向ける時代
スマホを使うこと自体が悪いのではありません。大切なのは、「使う側でいられるか」ということ。
便利さに流されて心身が壊れていく前に、今こそ私たち大人自身が「本当の豊かさとは何か」に立ち返る必要があるのではないでしょうか。
それは、
・五感で自然を感じること
・自分の呼吸や体の声に耳を傾けること
・大切な人と“ちゃんと向き合って話す時間”を持つこと
・心から安心できる場所を作ること
そんな「人間らしい営み」が、これからの社会の中で、より重要になると私は思います。
この本をきっかけに、私自身も、そしてこのブログを読んでくださっているあなた自身も、「スマホが悪い」ではなく「どう生きたいか」を一緒に考えていけたら嬉しいです。
最後に
スマホを完全に手放す必要はありません。
でも「大切な人の前では少し意識してみる」。それだけで、変わる未来があります。
整体師として、そして一人の大人として、
“体と心が整う社会”を目指して、これからも発信していきたいと思います。
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