【元作業療法士が解説】自分の意志でQOLを高める|小さな一歩から始める意思決定のサイクル

自分らしく心豊かに生きる

「気づいたら、いつも周りに合わせてばかり…」
「自分で決めるのが苦手で、誰かの意見に頼ってしまう」
「やりたいことがあるはずなのに、なんとなく流されてしまう」

そんなふうに感じたことはありませんか?

健康に問題がなくても、「自分で意思決定できない」ことが続くと、
生活の満足感(QOL)が下がってしまいます。
そんなときに役立つ考え方が、作業療法の世界で使われる「意志のサイクル」です。

意志のサイクルとは?

意志のサイクルは、MOHO(人間作業モデル)の中で紹介されている考え方です。
人は「やろう!」と思ってから実際に行動するまでに、次のような流れをたどります。

  • 予期(anticipation):やってみたい、できそうだとイメージする
  • 選択(choice):やる/やらないを決める
  • 経験(experience):実際にやってみる
  • 解釈(interpretation):やってみてどう感じたか振り返る

このサイクルを何度も繰り返すことで、
自分で決めて行動できる力」が育っていきます。

自分で決められない・行動できない時、何が起きている?

例えば…
「運動したほうがいいのは分かっているけど、誰かに言われないと始められない」
「休みの日、やりたいことが思いつかず結局SNSや動画に流される」
これは意志のサイクルの『予期』や『選択』の部分がうまく回っていないサインです。

でも安心してください。意志は筋トレのように、
小さな行動を繰り返すことで鍛えることができるのです。

意志のサイクルを生活に活かす3つのヒント

小さな予期から始める

「運動を毎日30分」よりも「今日は外に5分だけ歩いてみよう」の方が続きやすい。
イメージしやすいことから始めるのがコツです。

選択は2択にする

「やる or やらない」だけだと苦しくなります。
「散歩に行く or 音楽を聴いてストレッチ」など、
自分にとって気楽に選べる形にするのがおすすめです。

経験をすぐに振り返る

やってみた直後に「どう感じたか」をメモするだけでOK。
解釈を重ねることで「次はこれをやろう」と自然に予期が生まれてきます。

まとめ

意志のサイクルは「自分で決められない」「流されてしまう」という人にこそ役立つ考え方です。
大きな目標を掲げるより、小さな予期 → 選択 → 経験 → 解釈を繰り返すことが、
本当にやりたいことを見つけ、自分らしく生きる一歩につながります。

👉 意志のサイクルを実生活で使いやすくするために、
満足できる生活に変える3ステップチェック」もあわせて活用してみてください。

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