最近、美容に熱心な方と接する機会が増えています。
脂肪吸引、糸リフト、整形手術など、高額かつ身体に負担のかかる美容医療を選ぶ方も多くなりました。
もちろん、それで自信がついたり、前向きに生きられるようになるなら、否定はしません。
美容医療はひとつの選択肢。自分の人生を豊かにするものなら、胸を張っていいと思います。
ただ、ふと気になるのは
**「自分の体に傷をつけることへの抵抗感が薄れてきていないだろうか?」**ということです。
SNSと比較の落とし穴
インフルエンサーの発信する美容医療・コスメ・ボディメイク。
強い影響力があり、私たちもつい目を奪われてしまいます。
でも、その情報、本当に自分に必要ですか?
「自分の価値観と合っているか」を、少し立ち止まって考えてみてほしいんです。
SNSは便利な一方で、エンタメとしての側面が大きく、
疲れているときほど“人と比べて落ち込む”ことが増えてしまうもの。
外見の理想を追いかけすぎることで、
心がすり減ったり、体に無理をさせたりしていませんか?
美容の土台は「健康な体と心」
どんなに外見を磨いても、体が不調で心が疲れていたら、
その美しさは持続しません。
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しっかり眠れていますか?
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食事は栄養が整っていますか?
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運動やストレッチはできていますか?
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心の声、無視していませんか?
外見の美しさは、体と心のコンディションに支えられています。
整体・作業療法士の視点から見える「内側からの綺麗さ」
私自身、作業療法士としてリハビリの現場や、整体の施術で多くの方と向き合ってきました。
その中で強く感じるのが、
**「人は、自分を大切にできているときほど、動きや表情が柔らかくなる」**ということです。
心が落ち着いている方は、関節の動きも滑らかで、表情筋も自然に使えている。
逆に、無理をしていると、体がこわばり、笑顔すら“つくられたもの”になってしまうこともあります。
「綺麗になる」ことは、外見の装飾ではなく“内側の整い”から始まる
「かわいくなる」「綺麗になりたい」
その願いの根本には、**“自分を好きでいたい”**という気持ちがあると思います。
そのためにできることは、
・しっかり休むこと
・バランスのよい食事をとること
・深い呼吸をすること
・自分の気持ちに気づく時間をつくること
心が満たされてくると、人相や表情も穏やかになり、内側から滲み出る美しさが生まれてきます。
美容とは「自分を大切にする習慣」
整形や施術が悪いのではありません。
ただ、それを選ぶ前に一度、「自分を傷つけてまで手に入れたいものなのか?」と立ち止まって考えてみてほしいのです。
美容とは、“外側を変えること”ではなく、
“自分をどう扱うか”という日々の積み重ねでもあるのです。
未来のあなたが、もっと自然体で健康に、心から笑えるように。
今日という日を「自分を大切にする選択」で満たしていきましょう。
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