株式投資の経験を通じて、感じたこと

私自身、株式投資を始めて6年くらいたちます。
その間に感じたのは、「人生もまた投資に似ている」ということでした。
上がる時もあれば、その分下がる時もあり波のように動いている。
以前の私は、人生は“ゼロサム”――良いときと悪いときが打ち消し合うものだと思っていました。
けれど、今では少し違うと感じています。
見方を変えれば、人生は“プラスサム”――つまり、心豊かに、幸福度を上げながら上昇していく道をつくることができるのです。
マイナスサム:利得合計がマイナスになる。
ゼロサム:利得合計が±0になる。
プラスサム:利得合計がプラスになる。
*この記事のプラスサムは、心豊か・楽しく・幸福度高く生きることを意味しています。
名誉やお金など“短期的な目線”は、マイナスの波で崩れやすい

人生には、運気や環境の波があります。
どんなに努力していても、調子が悪い時期は訪れます。
もしそのとき、名誉・地位・お金といった「短期的な成果」に軸を置いていると、マイナスの波が来た時、底なし沼でもがき続け、さらに沼にはまるようになってしまうのです。
「うまくいかない=自分の価値がない」と感じてしまい、
情緒が乱れたり、自信を失ったりして、回復が遅くなります。
「予期せぬ下落」で冷静さを失った投資家が、自分を見失い慌てて売って損失を拡大させるような状態になってしまいます。
自分に軸を置くとは、“感情の真実”に正直であること

一方で、波に強い人は「自分に軸を置いている人」です。
それは、他人の評価や社会的基準に左右されず、
自分の感情を丁寧に感じ取り、嘘をつかないということ。
「今は苦しい」「本当は怖い」「でも挑戦したい」
そうした本音に正直でいると、外側の波に巻き込まれにくくなります。
感情を無視して生きることは、誤ったデータで投資判断をするようなもの。
短期的には良く見えても、長期的には歪みが積み重なってしまうのです。
自分を愛さないと、人生はマイナスサムになっていく
自分を愛せないと、他人との比較や自己否定に振り回され、
“短期的な波”に飲み込まれやすくなります。
失敗すると過度に落ち込み、心が“沼”に沈んだまま動けなくなる。
この状態では、何をしてもうまくいきません。
いわば、含み損を抱えたまま焦って取引を繰り返すようなもの。
長期的にはマイナスサム――つまり、「消耗するだけの人生」になってしまいます。
自分を愛する人は、波を味方につける
逆に、自分を愛している人は、マイナスな時期も“自分を責めない”という共通点があります。
「今は下がっているだけ。これは必要な調整だ」と受け入れられる。
だからマイナス局面での回復が早く、再び前に進む力が湧いてくるのです。
プラスの時期には、その流れをしっかり活かして成長を伸ばせる。
波に流されるのではなく、波を乗りこなせるようになる。
その結果、チャートを長期的に見れば“右肩上がり”の人生になっていきます。
長期的にプラスになる生き方とは

人生も投資も、「長期的な目線」と「自己愛」が鍵です。
自分の感情を知り、偽らず、正直に生きること。
他人の軸ではなく、自分の軸で生きること。
その積み重ねが、どんな波が来ても最終的にプラスに戻る力を育てていきます。
そして、自己愛が満たされると、不思議と自分を取り巻く周りも自己愛が広がっていきます。
短期的な勝ち負けよりも、長期的な成長を大切にしてみましょう。


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