肩こりは「意識」するだけで軽くなる理由
肩こりはただの筋肉疲労じゃない
肩こりの原因は単に筋肉が疲れて硬くなることだけではありません。
実は、脳と体の「感覚情報のズレ」も大きく関係しています。
あなたは普段、自分の肩がどれだけ上がっているか、どれだけ力が入っているかを正確に感じていますか?
多くの人は無意識に肩に力を入れてしまい、筋肉の緊張を慢性的に作り出しています。
意識を変えると体の緊張も変わる仕組み
脳は体の状態を「深部感覚」(固有感覚)を通じて把握しています。
深部感覚とは、筋肉や関節の状態を感じ取る感覚のことです。
この感覚を研ぎ澄ませ、肩の高さや力の入り具合に「意識的に気づく」ことができれば、無意識の緊張を減らすことができます。
つまり、「今、自分の肩がどれくらい上がっているか?」「どれだけ力が入っているか?」を意識するだけで、肩こりを軽くできるのです。
今日からできる「意識をつかったセルフケア」
① 肩の高さと力の入り具合をチェックする
まずは「気づく」ことから始めます。
鏡の前に立ち、自分の姿勢を確認しましょう。
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肩に軽く手を置き、力が抜けているか感じてみる
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無意識に肩が上がっていないかチェック
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左右の肩の高さがそろっているか確認
👉この「意識して観察する時間」が、肩こり改善の第一歩です。
②目を閉じて動きを確認する
深部感覚(自分の体の位置や動きを感じる力)を鍛える練習です。
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目を閉じたまま、左肩を横に90度上げる
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目を開けて、本当に90度になっているか確認
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反対側も同じように試す
慣れてきたら応用です。
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目を閉じて、片方の肩・肘・手首を自由な形にする
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反対側をミラーのように同じ形にしてみる
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目を開けて一致しているかを確認
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「だいたい同じ」ではなく「ほぼ完全一致」を目指す
③ 日常で肩の感覚をリセットする習慣
ここで紹介したのは肩の例ですが、足・腰・首など体のどこでも応用できます。
ポイントは、仕事中や休憩中に数秒だけ「自分の肩や腰の状態をチェックする」こと。
👉「脳が感じている動き」と「実際の動きが一致させる」ことで、
緊張やこりの蓄積を防ぎます。
まとめ
肩こりは筋肉疲労だけでなく、脳が送る感覚情報の誤差も大きく関係しています。
自分の肩がどれだけ上がっているか、どれだけ力が入っているかを「深部感覚」を使って意識的に感じることで、肩の緊張を和らげることができます。
日々の生活の中で、この意識の持ち方を少しずつ積み重ねていくことが、肩こり改善の近道です。
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