自己愛を育てる具体的実践|心が安心を感じ始めるまで

メンタル編

「まだ足りない」「もっとできるはず」
「心がなぜかモヤモヤする」「頭がずっと重い」

原因が分からず、何か満たされない気持ちでいっぱいでした。

今振り返ると、あのとき私は“自己否定の上に立つ努力”をしていました。この時、意識はしていませんでしたが自己愛がなく、そのままで安心していられることを望んでいました。これに気づけたとき、ようやく「自己愛」が芽生え始めるきっかけになりました。

私の実体験をもとに、感情と理論を組み合わせた自己愛に対するメソッドを作りましたので、記事にします。

自己愛がないときに起こること

次の項目に当てはまるほど、
あなたは今、少し自分を後回しにしているのかもしれません。

□ 疲労を無視して行動し続けてしまう
□ 妬み・嫉妬・不安・怒りが自分や他人に向く
□ いつも「今の自分では足りない」と感じる
□ 心や体の違和感を無視しがちになる
□ 他人に合わせて疲弊してしまう
□ どこか心がずっとモヤモヤしている
□ 他人を否定して自分の価値を保とうとする
□ 完璧でなければと感じる
□ 相手の期待に応えようと無理をする
□ 他人と比較して自分を下げる
□ 評価を常に気にしてしまう
□ 頼れない、断れない
□ 失敗=自分の価値がない、と思い込む

自己愛が芽生えたときに起こる変化

少しずつ自己愛が育まれてくると、
内側の“安心”がこんな変化をもたらします。

✔ 「足りない」ではなく「足りている」と感じられる
✔ 他人や社会、自分を否定しなくなる
✔ 承認欲求が減り、心が穏やかになる
✔ 他人に優しくできる
✔ 相手の感情や行動をコントロールしようとしない
✔ 人の意見を聞いても、自己否定に直結しない
✔ 自分の意見を率直に伝えられる
✔ 合わない人間関係や環境から離れられる
✔ 他人の幸せを心から喜べる
✔ 小さな成長を素直に喜べる

自己愛を育てる具体的実践

感情の乱れ+”心の底の本音”に気づく

大幅に感情が乱れ、こうありたいと本音を知り、それに対してそうありたいと覚悟が決まる段階になります。

人生のどこかで、「今までのやり方ではもう進めない」と感じる瞬間があります。それは痛みを伴うけれど、実はそこが“本当の自分”への入り口です。
方法の4つ挙げますが、全てをやる必要はありません。

絶望 — 古い自分が崩れ落ちるとき

起業して、収益がほぼ0の時が3年続きました。もう社会に居場所がないと感じました。
だからこそ「自分を変えるしかない」と決意したのです。

どんなに頑張っても報われないとき、「このやり方では、いつまでたっても自分を幸せにできない」と気づきます。

「絶望」は、心が底を打つことでしか見えない“本音”に出会う瞬間。
本音に向き合う覚悟が決まった時、新しい道が開きます。

ワーク
これまでどうにもならなかった出来事が起こったとき、心の中でどんな言葉が浮かんできましたか?
「もう無理だ」「何も残ってない」「誰も分かってくれない」「誰も愛してくれない」「本当は違う道を進みたい」そんな“叫び”を、正直に書き出してみましょう。
そこには、「本当はこう生きたかった」「本当はこう在りたかった」というあなたの“本音”が隠れています。 

 虚しさ — 満たされなさの中にある真実

何も悪くないのに、何かが足りない。
頑張っても嬉しくない——。
この虚しさは、「外側の評価では自分を満たせない」という状況です。

ワーク
「何が足りない」「モヤモヤ」と感じた瞬間に、その感情を埋めようとせず、まず「そう感じている自分」に気づいてみましょう。

感動で心揺さぶられる

映画で涙が出た時、漫画で感動した時、ディズニーで感動した時、誰かの言葉に心が震えた時、歌を聞いて泣いた時。
その“理由のない涙”は、あなたの中の「本当の自分」が目を覚ました瞬間です。

ワーク
最近心が動いた出来事を思い出してみましょう。
そこに、あなたの本質(なりたい自分像)が映っています。

別れや限界 — 手放しのタイミング

人との別れ、体の不健康、環境の変化——。
悲しみの奥に、次のステージの扉が隠れています。

ワーク
「もう頑張りすぎない」「他人の期待を背負わない」など、
今手放したいものを書き出してみましょう。

今までの行動の基準点を知る

「そのままの自分では愛されない」「自分はどうせ独りぼっちだ」「自分は価値がない」「自分は決定的に何かが欠けている」
全部当てはまる方もいますが、この中からどれかが強く当てはまるものが今の行動の基準点となります。

これまで見ていた世界を知る

この世界をみな、同じようにみているわけではありません。
防衛本能(心を守る機能)の投影(自分を守るために、相手に自分の感情を重ねてしまう反応)が働いています。

つまり、他人や社会に対して思っていることや話していることは全て”自分に向けて話している”ということになります。

例えば、
人に否定的な言葉を使っているとしたら、それは自己否定がある。ということ。

絶望や虚しさのあとに訪れるのは、「なぜ自分が苦しかったのか」が見えてくる段階です。そのためには、感情の奥にある“自分を守る思考パターン”に気づくことが大切になります。

ワーク
最近感じたモヤモヤやイライラをひとつ書き出し、
その下に「それは本当は相手ではなく、自分に対して思っていたのでは?」と問いかけてみてください。

勝手に感謝し始める

自分の本音を明確に知ることができ、なぜそのような行動や感情になっていたのかを腑に落とせたとき、「苦しかった経験も、自分を守るためだった」と見えてきます。
すると、人への妬みや恨み、不安があっても、見方が変わり不思議と感謝があふれてくるのです。

ポイント:感謝は、無理にするものではなく、自然にあふれてくるもの。

ワーク
関わった人や出来事を振り返ってみましょう。
感謝があふれ出してきたら、OK。

自分を大切にする — 愛を生きる段階へ

最後に訪れるのは、“自分を大切にする”という選択が自然にできる段階です。
それは、誰かに認められるためではなく、「自分の声を信じて生きる」ということ。

自己愛とは、「自分を大事にすること」「自分を大切にすること」。

さいごに|自己愛は“思い出す”もの

感情(感情の乱れ→覚悟が決まる)と理論(自己愛を満たす道)の2つが合わさると自己愛で満たされます。

自己愛で満たされることができると、意識せずとも自分に関わる人や物・事を大事に扱うことができるようになります。

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