薬や病院に頼る前に、自分で体を整えることを考えてみよう

不調の原因と対策

薬や病院に頼る前に、自分で体を整えることを考えてみよう

私たちは体調が悪くなると、自然に病院に行き、薬をもらう習慣があります。もちろん、病院や薬は体を助けてくれる大切な存在です。でも、知っておいてほしいのは、薬は体に負担をかけることもある、という事実です。

これは、近藤誠さんの『医者に殺されない47の心得』でも触れられている考え方です。薬や治療は必要な時に使うものですが、「とりあえず薬や検査を受ける」ことが常態化すると、かえって体に負担がかかることがあると教えています。

薬は一時的には楽になるけど、負担にもなる

薬は症状を和らげたり、病気の進行を防いだりしてくれる大切なものです。ただし、薬は肝臓や腎臓で分解・排出されるため、使い続けると内臓に負担がかかります

特に、複数の薬を同時に飲むこと(ポリファーマシー)は、高齢者で転倒や入院、寿命への影響が報告されています。これは決して薬が悪いわけではなく、「便利さの裏には体への負担がある」という事実です。近藤さんも、「病気そのものより、過剰な治療や薬が体を傷つけることがある」と指摘しています。

日本は世界でも薬が多い国

世界保健機関(WHO)が定める必須薬リストは約600種類ですが、日本では承認されている薬が 4,000種類以上 あります。

つまり、日本では病院に行くと、多くの薬の中から選んで処方されることが普通です。薬の種類や選択肢が豊富で便利な反面、知らず知らずのうちに内臓に負担をかける可能性もあります。

介入が必ずしも正解とは限らない例

世界には、医療介入が必ずしも命を救うわけではなかった事例があります。たとえば韓国では、甲状腺がんの検診が広く行われた結果、手術件数は増えましたが、死亡率はまったく下がりませんでした。むしろ「余計な治療」によって合併症を抱える人が増えたのです。

これは薬や病院を否定する話ではなく、医療介入は万能ではないという事実を示す一例です。近藤さんも、「必要以上に手を出すことで体に負担をかける」ことの危うさを何度も警告しています。

自分で体を整える習慣を持とう

薬や病院に頼るのは大切ですが、まずは自分の体を整えることを習慣にすると安心です。

  • 食事を整える
  • しっかり眠る
  • 軽い運動を続ける
  • ストレスをためすぎない

こうした毎日の積み重ねで、薬に頼らなくても元気でいられる体ができます。薬や病院は、必要なときの「サポート役」にするイメージです。近藤さんも、「治療よりもまず、自分の体を自然な状態に保つことが健康の基本」と伝えています。

まとめ

  • 薬や病院は、体を助ける大切な存在です
  • でも、薬は内臓に負担をかけることもあることを知っておくことが大事
  • 自分で体を整える習慣を持つことが、薬や病院に頼る安心よりも大きな安心につながります

少しずつでも、自分の体に向き合う習慣を始めてみましょう。小さな積み重ねが、長く元気でいる力になります。

 

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