昔の人は悩みをどのように乗り越えてきたのかは|アインシュタインから学ぶ解決方法

メンタルケア
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【作業療法士 × 起業家】
回復期リハビリテーション病院勤務を経て起業。

現在は小児リハビリ・カメラ屋・リラクゼーション業に携わりながら、健康・自己理解について発信しています。

「心を守ることは、人生を守ること。」

若い世代が未来に希望を持ち、自分らしく生きられるように。

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なぜ悩みが生まれる?

悩みは、円滑に生きるための気づきを知らせてくれています。

困りごとがあっても、すぐ解決できるなら、それは「悩み」とは思いません。

すぐ片づくものは、通り過ぎていくただの作業として認識されます。
解決できず、心に居座り続けることが「悩み」として認識されます。

いつどんな状況になっても、悩みはでるもの。
今あなたの中に残り続けている悩みは、「今は自分だけでは解決できない状況」ということ。

この記事では、悩み自体を理解して、解決へ導けるように書いています。

悩み自体を知る重要性

悩みは、どれだけ思考しても、すぐには解決するものではありません。

その理由は、すぐ解決できることは、そもそも悩みとして認識されないから。
悩んでいるという事実自体が、「これは即座には解決しないもの」という証明になっています。

このことを踏まえると、「なぜ解決できないんだろう」と自分を責める必要はなくなります。

悩みの扱い方

悩みは、いつ、誰にでも起こるものだということ。
悩みが一切ない状態というものは、幻想に近いかもしれません。

今あなたがもっている悩みが解決しても、別の悩みがでてくることでしょう。

悩んでいる自分を責め、悩みの存在そのものを否定しようとすればするほど、悩みは減るどころか、二重三重に重くなっていきます。

大切なのは、悩みそのものをゼロにすることではありません。悩みをどう解決へ導いていくか、その道筋を知っておくことです。

道筋さえ分かっていれば、悩みが訪れたときにも、必要以上に慌てたり、自分を責めたりせずに、悩みと上手く付き合っていくことができます。

目指すべきは「なくすこと」ではなく「扱い方を知ること」。

悩みの「良い面」と「つらい面」

【良い面】悩みは「変化のタイミング」を教えてくれる

悩んでいる状態は、裏を返せば

「今の自分にはそれが合っていない」
「変える時期に来ている」
「軌道修正が必要」
「乗り越える時期」

というサインでもあります。

このサインに気づき、行動や考えを変えていくことで、悩みは解決へと向かいます。

【つらい面】抱え込む時間が長いほど、負担は大きくなる

苦痛を長く抱え込むほど、精神的な負担は積み重なります。

苦しい時ほど「今すぐ解決したい」という気持ちが強くなりますが、悩みはその定義からしてすぐには解決しません。

この矛盾が強いストレスになっている時、「今すぐ確実に解決できる」といった甘い言葉に引き寄せられてしまう時期でもあります。

【哲学が教えてくれる】悩みとの向き合い方

「悩みはコントロール外のことである」という捉え方は、実は多くの哲学とも通じています。

アインシュタインの問題解決

問題解決において「問題そのものを見つめる時間」を重視していたと言われています。

物理学者アインシュタインは、問題解決において「問題そのものを見つめる時間」を重視していたと言われています。

本当に大切なのは、解決策を思いつくことよりも先に、「問題を正しく理解すること」
何が原因で、何が引っかかっていて、何を変えられて、何を変えられないのか。

問題を正確に理解できた時点で、解決の道筋はすでに見えているとも言えます。

【ストア哲学】コントロールできることと、できないことを分ける

ストア派の哲学者エピクテトスは、物事を「自分の力が及ぶこと」と「及ばないこと」に分けて考えることを説きました。

他人の評価や過去の出来事はコントロールできませんが、それへの自分の反応の仕方はコントロールできます。

コントロールできない領域に意識を向け続けることで、悩み自体大きくしてしまいます。

【仏教】苦しみは「執着」から生まれる

仏教では、苦しみは、変化し続ける「無常」な物事に対して、変わらないでいてほしいと執着することから生まれると考えます。

執着を手放し、変化そのものを受け入れる姿勢が、悩みと向き合う中心にあります。

【実存主義】不安は、自由の裏返し

キルケゴールは、不安を「自由のめまい」と表現しました。
何をすべきか決まっていない自由な状態こそが人を悩ませるという考え方です。

哲学は悩みを一瞬で消してはくれません。
しかし、悩みを「生きていく上で自然に生まれるもの」として捉え直させてくれます。

悩みを解決する方法

2024年に発表された60件のメタ分析をまとめた研究では、社会的支援と心理的な適応には関連があり、社会的支援が多い人ほど、メンタルヘルスが良好であることや、ストレス・バーンアウトなどが少ないことが報告されています。

日常の悩みに応用すると、悩み解決をする3ステップは下記のとおり。

①現状を整理する【超重要】
②できる工夫を考える
③実際に試してみる

工夫と実際に試すことは、現状を整理できると自然にできるものです。

そのため、現状を整理することのみ詳しく書いています。

現状整理ができると、精神面が安定して前を向けたり、上手くいく方向への行動が分かります。

身近な人からの言葉を参考にする

つらい時、現実を見るための参考になる言葉は、誰かがふと口にした、なんでもない一言だったりします。

「君はどうしたいのか?」
「体調大丈夫?」
「つらくない?」
「続けていけそう?」
「ちゃんと食べてる?」 など

こうした言葉は、「悩みを解決するために込められた言葉」として受け取ってみてください。

人に相談する

自分自身だけで解決しようとすると、かえって悩む期間がずっと続き、つらい期間を伸ばしてします可能性もあります。

一人で悩み続けるより、信頼できる人に話してみることも選択肢の一つです。その結果、解決へ向かうことができます。

社会的支援と健康・心理的な適応との関連については、複数の研究が行われています。メタ分析でも、社会的支援はストレスや心理的な健康状態など、さまざまな健康指標と関連することが報告されています。

自分では気づかなかった視点を得ることで、現状整理しやすいです。

「答えをもらう」ことだけを目的にせず、「自分の考えを整理するために話す」という使い方もできます。

ノートに整理する

これは1人でも行えることです。

今の自分の行動や、考え、身体面、精神面、資金面など。
今抱えているものを全部、アウトプットすることで、整理されていきます。
その結果、どういう行動をしたら良いのかが見えてきます。
どうしたら良いか分からない時は、誰かに頼ったり、情報をひろったりすることで解決へ導くことができます。

まとめ

悩みは、自分自身にとって最適解になるための必要なことを教えてくれていることなのです。

悩みをゼロにしようとするのではなく、解決へ導く道筋を知っておくことで、悩みと上手く付き合っていくことができます。

悩みを整理すると、「何に困っているのか」「自分にできることは何か」が見えてきます。
そこから、できる工夫を一つ選び、実際に試してみる。
悩みをなくそうとするのではなく、扱える問題へ変えていくことが、解決への一歩です。

参考文献

科学的根拠

1.問題解決療法(Problem-Solving Therapy)

Bell, A. C., & D’Zurilla, T. J. (2009). Problem-solving therapy for depression: A meta-analysis. Clinical Psychology Review, 29(4), 348–353.
https://doi.org/10.1016/j.cpr.2009.02.003

問題解決療法について、21の独立した研究を対象にメタ分析を行った研究です。問題解決療法は、無治療や支援・注意のみの条件と比較して、抑うつ症状の軽減に有効であることが報告されています。

2.問題解決療法の最新メタ分析

Cuijpers, P., de Wit, L., Kleiboer, A., Karyotaki, E., & Ebert, D. D. (2018). Problem-solving therapy for adult depression: An updated meta-analysis. European Psychiatry, 48, 27–37.
https://doi.org/10.1016/j.eurpsy.2017.11.006

成人のうつ病に対する問題解決療法について、過去の研究を更新して検討したメタ分析です。問題解決療法はうつ症状の改善に一定の効果があり、その効果は他の心理療法と同程度であることが報告されています。

3.社会的支援と心理的適応

Zell, E., & Stockus, C. A. (2025). Social support and psychological adjustment: A quantitative synthesis of 60 meta-analyses. American Psychologist, 80(1), 33–46.
https://doi.org/10.1037/amp0001323

社会的支援と心理的適応について、60件のメタ分析、2,700以上の研究、約210万人の参加者を統合した研究です。社会的支援と心理的適応との関連が検討され、メンタルヘルスやストレス、バーンアウトなどとの関連が報告されています。

哲学・思想に関する参考文献

4.ストア哲学・エピクテトス

Epictetus. Enchiridion(提要).

エピクテトスは、『提要』の冒頭で、自分の力が及ぶものと及ばないものを区別する考え方を示しています。

参考:Internet Classics Archive, The Enchiridion by Epictetus
https://classics.mit.edu/Epictetus/epicench.html

5.仏教思想

Stanford Encyclopedia of Philosophy. “Buddha.”

仏教における苦、無常、執着などの基本的な思想について参照しています。

Buddha (Stanford Encyclopedia of Philosophy)

6.キルケゴール

Kierkegaard, S. (1844). The Concept of Anxiety(不安の概念).

キルケゴールは『不安の概念』の中で、不安と自由・可能性との関係について論じています。

参考:Stanford Encyclopedia of Philosophy, “Søren Kierkegaard”
https://plato.stanford.edu/entries/kierkegaard/

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